鷺舞


 祇園祭の数ある行事の中でもひときは人気の高い、鷺舞が今年(平成18年)は中止となった。 氏子、京都市民、観光客のすべてに人気があっただけに大変残念でならない。

京都新聞 2006年6月9日 金曜日 によると
鷺舞保存会の言い分
『苦労しながら続けていた割に、物心両面での支援が十分でないので、前から改善を要望していたが、かなえられなかった』

八坂神社の言い分(竹内権宮司)
『(保存会会長の木村さんが)高齢になり、50年を一つの節目にしたいと聞いている。中止は氏子組織の清々講社とも相談した結果だ。残念だが、やむを得ない』

  鷺舞保存会、八坂神社双方の言い分に隔たりがある。 「節目にしたいと聞いている」は、他人事のように聞こえる。 保存会とすれば、50年続けて来たものをここで止めるのは忍びない、と思うほうが妥当と思うのだが。 八坂神社側に責任は無い、と言い逃れしているように聞こえる。

  齋藤和年の写真を無断使用した件と同様、森宮司が表に出ることなく他人に言わせているところに、八坂神社に対する不信感がつのる。


鷺舞

*写真は、齋藤和年写真集『京の七月』より